予備校の衰退

雑感

駿台予備校・河合塾・代々木ゼミナールは予備校の象徴であった。特に駿台予備校は最難関大学を目指す受講生が多く、教室のない地方に住む学生は東京まで夏期講習などを受講しに行っていたし、上京して浪人する人も多かった。

代々木ゼミナールの閉校ラッシュを記事で読んだ際は驚いたものだが、駿台予備校も同様らしい。

少子化や私立大学の乱立で大学全入時代が主な原因だと思うが、東進が全国に良質の映像授業を配信していることも大きいだろう。東進を受講した学生に感想を聞くと、相当にわかりやすくて感動したと言っていた。

私の住んでいる地域には、地元密着で何十年も成功していた予備校がある。最盛期に中高一貫の進学校を作った所までは良かったが、スポーツにも力を入れたため進学率もスポーツでの実績も中途半端になっている。

予備校自体も経営の多角化を意図しているのかもしれないが、大学受験に加えて公務員試験や大学編入試験に関する学校を作ったりして迷走しているように感じる。

東進は映像授業にZ会は通信講座に特化して成功している。経営の軸となる中核事業が不安定なら多角化は失敗する可能性が高くなる。

 

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