視力の低下を感じて眼鏡を買い替えようと思い、処方箋をもらいに眼科へ行ってきた。検査をしたところ白内障であることが判明。初期段階なので手術を急ぐ必要はないとの意見であった。白内障とは目の一部である水晶体が濁り、徐々に視力が低下していく病気で、加齢によるものがもっとも多いといわれており、日本人の80歳以上の約70%から80%はある程度進行した状態の白内障であることが判明している。自分の写真も見たが、確かに白く濁っていた。また、白内障により低下した視力は、メガネやコンタクトレンズ等で視力矯正をしても向上しない。症状としては、
- 光をまぶしく感じるようになる
- 視界がかすんで見える
- 物が二重に見える
- 明所と暗所で見え方が変わる
- 視力が低下する
などがある。
治療方法としては点眼薬か手術ということになるが、点眼薬は進行を遅らせる効果しかないので、根治するには手術ということになる。費用の目安としては、保険診療内で片目の白内障の手術を行う場合3割負担で約4万5000円、1割負担で約1万5000円が相場。
白内障手術では濁った水晶体を摘出し、代わりに人工の眼内レンズを挿入する。レンズの種類は単焦点眼内レンズと多焦点眼内レンズがあるが多焦点眼内レンズは選定療養(保険診療と自由診療)と自由診療の2種類がある。
単焦点レンズとは焦点を1つの距離に合わせたレンズで、遠方、中間、近方のいずれかに合わせ、その距離だけがクリアに見える。そのため視力によっては、遠くに合わせた場合に老眼鏡が、近くに合わせた場合に遠くを見るためのメガネが必要になることもある。
それに対し、多焦点レンズは近方から遠方まで幅広い範囲に対してピントを合わせられるレンズ。2焦点レンズ(遠近)、3焦点レンズ(遠中近)、5焦点レンズ(遠・遠中・中・ 近中・近)、老眼対応、など機能もさまざま。多焦点レンズを選択すると基本的に裸眼で過ごせるようになるが、多焦点レンズの多くは厚生労働省未承認のため自由診療となり、手術費が高額になる点がデメリットだ。
多焦点レンズは自由診療で高額なため多くの人は単焦点眼内レンズを選択することになるだろう。
手術は局所麻酔下にて行い手術中の痛みはほとんどなく、意識があるので医師やスタッフの声も聞こえ会話もできるそうだ。声をかけながら手術が進行するのでリラックスして手術を受けることができる。
手術は顕微鏡を使用して行い傷口は約3mmと非常に小さく、超音波を利用して水晶体の濁りを取った後、眼内レンズを挿入する。手術時間は特に問題がなければ10~20分程度で終了という流れで、意外と早く終えるようだ。
加齢と共に様々な病気を抱えることは覚悟していたが、70代の病気と考えていた白内障に50代で罹るのは正直ショックだし、リスクが小さい手術とはいえ、今までに如何なる手術も経験したことがないので不安だ。
今回の検査で安心できたことは、視神経などの重要な部分に異常が見つからなかったことだ。
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