英検準1級合格後に読める英文のレベルアップを目指してReader’s Digest Asiaを可能な限り毎日最低15分以上読むことにしている。
世間では英語雑誌としては易しい部類になっているが、自分にはかなりのハイレベルだ。3割程度しか理解できない記事もある。英検準1級や1級の読解問題は辞書を使用して知らない語彙を潰し時間を掛ければ理解はできる(決して簡単という意味ではない)。日本人の英語学習者向けの問題なので使われる語彙や表現などは限定されているし、内容も具体的であるためだろうと思う。
Reader’s Digest Asiaの場合は、語彙を調べても理解できない文章は多い。この原因としては、
・文法を理解できていない
・背景知識(文化や考え方)の不足
・知らない表現等が使われている
が考えられる。
文法については知識に大きな穴はないと思うが、背景知識については自覚がある。特にユーモア(笑い話)の記事では読んでみても「何が面白いの?」思うことも少なくない。となると知らない表現が原因だと思うが、学習者向けの学習書には掲載されていないような表現が普通に使われている。これについては対処の仕方は難しいが入試問題の長文を解説した学習参考書を使用している。英検の参考書の読解問題の解答は和訳しかなく、語句や文法解説は一切ない。一方、学習参考書は英文について細かい説明があるので、疑問点があまり残らない。しかし入試問題の英文は原書そのままで出題されているとは限らないらしく、伊藤和夫先生は著書の「長文読解教室」の中で入試問題について「これらの文章の中には不必要な固有名詞の除去、学生にはあまりに難解な単語の言いかえ等、適当な改変が施され巧みにまとめられていて、学生が『原書』の一歩手前の段階で読む文章として好適なものが多いのである」と述べている。もしかすると、書き直された表現が自分の理解できない部分かもしれない。そうなると、いくら入試問題を読み込んでも、疑問点を解決できないことになる。結局は、いつか理解できるようになると思いながら、気長に継続していくことが答えなのだろう。
但し、入試長文の参考書は解説が詳細で面白い内容も多いので、誰でも活用することをお勧めしたい。
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