今年春に大学を卒業した学生の就職内定率は98.1%で過去最高となったそうだ。また高校生の就職率も98%で調査が始まった1976年度以降で4番目に高い水準ということだ。
少子化による人手不足やコロナの時期に採用を控えていた反動が大きいと思われる。新入社員を引き留めるために給与の大幅な引き上げもあるが一部の大企業に限られており、全体的な給与の低さは相変わらずだが、とにかく就職できることはいいことだ。
バブル崩壊後に就職活動をした世代にとっては、当時は就職難の時代であり相当に成績の良い学生か強力なコネがなければ就職は困難だったし、転職などを考える余地はなかった。
時代が変われば学生の意識も採用企業の意識も大きく変わる。
まだ終身雇用や年功序列が当たり前の時代から考えると、様変わりと言っていいだろう。
新卒者が内定を辞退した場合でも企業は去る者追わずというのが基本姿勢であったが、オワハラ(企業が就活生に対して、就職活動を無理やり終わらせようと強要するハラスメント)というハラスメントがあることも初めて知った。
昔なら転職は負け組か、何かとんでもないことをやってしまい職場にいられなくなった人が大半だった。
今では1年も経たずに辞める新入社員も多いし、退職代行サービスなる仕事もある。
転職が当たり前になる時代は賛成の立場だが、安易な転職は賛成できない。
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