社会人学生を振り返る

雑感

46歳で大学の夜間主(英文学系)に入学し、50歳で卒業したが、大学に対し10代や20代の頃とは違う思いを感じたので纏めてみたい(あくまで地方の大学で私個人が接した夜間主に在籍する20名程度の学生及び10名程度の教員に限る)。

学生の性格は穏やか

親子ほど年齢の離れた人間が机を並べていれば距離を置くかと思ったが、割と普通に話しかけてくる学生が多い。自分が10代や20代の頃は、比較的世代間で壁があった気がするので、ちょっとした驚きであった。

文章の書き方

在学中に初めてLINEアプリを使用し始めたが、確かに便利であると感じた。しかし、メールと比較すると文章が非常に短く会話と変わらない。LINEの影響かもしれないが、一般の学生が作成するレポート等も説明が短い傾向があると感じた。

充実した施設

図書館や他の施設が充実しているが、利用者が少ない気がする。たまに利用していたが、同じ人が頻繁に利用している気がした。

教員について

夜間主の講義を持つことを避ける教員が多いのか、4年間を通して少数の教員で講義を受け持っていたので同じ教員の講義を何度も履修することが多かった。長年夜間主を受け持つ教員は教えることに熱心なのだろう(教員間の力関係で押し付けられている可能性もあるが…)。教員と親しくなれるというメリットがあるが、幅広いことを学べるチャンスがないデメリットもある。

夜間主の今後

大学数の増加などもあり、夜間主の需要は減る傾向にあるようだ。在学中に話をした教員からも毎年夜間主の縮小や廃止の話が持ち上がるらしい。昼間主も夜間主も卒業してしまえば同じ学士の資格だし、昼間主に比べ入学しやすく授業料が半分であるので卒業証書さえもらえればよいと考える受験生は夜間主も考慮に入れてみることをお勧めする。また、学び直しを考える社会人にも積極的に活用してほしい。

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